専門性で勝るスタッフとの競争

看護師が日常的に行う業務の中には他のスタッフと関わり合いが深いものが多数あります。医療現場では患者、介護現場では高齢者の看護が中心的な業務になりますが、必ずしもそれだけが業務ではありません。その日常的な業務にやりがいを見出すための方法として役立つのが専門性の高いスタッフとの競争を心の中で行うことです。医師のサポートをして診断に立ち会うのは仕事の一つですが、それが退屈に感じられてしまう人もいます。しかし、患者の訴えや症状、検査値などを見て、医師が問診する様子を一緒に観察してみましょう。そして、医師が診断を下す前に自分が先に心の中でこの疾患の可能性が高いと予想するのです。医師には病気の診断において専門性で劣るのは確かですが、繰り返し競争しようと努力していればだんだんと同じように診断できるようになっていきます。これをやりがいにしていくと、看護師として活躍するのに役立つ医学関係の知識も身につくでしょう。一方、検査室で採血を行う業務では臨床検査技師と一緒に働くことになる場合がほとんどです。大勢の患者の採血を行う病院は多く、その速さと正確さが大切になります。臨床検査技師よりも速く採血を終えようと競争するとスキルが向上していくでしょう。この他にも介護現場ではホームヘルパーよりも手早く介助を行えるようにするといった形で競争ができます。心の中で競争という案を提案してきましたが自分はそのタイプではない、忙しいのに競争心なんてない、そもそも競争する気はないなどという方もいらっしゃるでしょう。専門性の高いスタッフとの競争以外のやりがいというと、各診療科ごとに看護師の仕事におけるやりがいもあるようです。